扉
「ゆきすぎ」よりわるい
pp.4
発行日 1958年12月15日
Published Date 1958/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910741
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ある一つの目標をもつてものごとを行つた場合,それが結果として目標どおり成功したか否か,なぜ成功しなかつたか,またどの程度成功したか,またしなかつたか,それはどんな理由のためであるか,などをその問題をめぐつて幾多の疑問が投げかけられ,討議され,出来上つた結果に対して評価される。
こういうことは日常生活上,少し気をつけて注意してみていればいくらでも発見できる存在であります。早い話が,学生は最も多くその機会に遭遇しているわけで,いわゆるテスト,または試験というものがそうであるし,更に実習などに至つては明らかに行われている状態です。看護婦学校においてもまたしかりで,クラスの成績はテストされるし,臨床実習については,クラスの学習成績のように明確に採点はできないまでも,可能の限度まで一人一人の実習成績,態度,言葉づかいと指導の責任をとつた婦長またはその他の臨床指導者によつて評価され,教務にとどけられたものが,その学生の全般の成績を決定する一部分または参考となつているわけであることは周知のところであります。
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