連載 核心に迫る授業改善 インストラクショナルデザインによる事例検討・7
授業のブロック化はいいことずくめ
平岡 斉士
1
1熊本大学教授システム学研究センター
pp.878-883
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201348
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これまでは、既存の授業計画に対してIDを用いた改善案を提示してきました。今回は、すでに改善をした授業計画をさらに改善していきます。事例は過去に私のID研修を受講し、それをふまえてご自身の授業の改善をされた前田洋子先生(愛知県立総合看護専門学校)に提供していただきました。まずは、IDをふまえた改善前と改善後と、現在のお悩みについてまとめてくださったものを見てみましょう(表1)。まずは、いつものお三方に感想を聞いてみましょうか。
伯方 「ID活用前の内容が、まさに『あるある』ですね。学生に考えてもらおうと思っても、学生はどこからか正解をさがしてきて書き写してしまう。グループワークではただ乗りをする。IDを学ぶ前は、そういう学生を困ったものだと思っていましたが、今は、それは授業設計に問題があるのだろうと思います」
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