特集 看護教育における効果的なOSCEの実施
看護基礎教育におけるOSCE 10年の実践と将来への課題
中村 惠子
1
1札幌市立大学大学院看護学研究科
pp.720-725
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201317
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床技能試験あるいは客観的臨床能力試験)は、筆記試験だけでは測ることのできない臨床で求められる技術や判断力、態度などの修得を評価する試験である。1975年にイギリスのR. M. Hardenの提唱によって始まり、欧州から北米、日本へと渡って、1994年に川崎医科大学医学部で導入された。そして、2004年度から医学部・歯学部の共用試験として正式に実施され、現在は特に臨床実習前に必須の試験科目とされている。
筆者は、日本の看護学教育において、比較的早くからOSCEに着手してきた。本稿では、10年以上にわたる看護OSCEの実践をふまえて、その近況と将来への課題について述べる。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.