透析関連専門資格に求められるもの・これからの透析医療教育-現状と課題
医師 新専門医制度における透析の専門医教育 将来像と課題
熊谷 裕生
1
1防衛医科大学校 腎臓内分泌内科
キーワード:
カリキュラム
,
教育評価
,
血液透析
,
腎臓病学
,
腎不全-慢性
,
医学生涯教育
,
専門医制度
Keyword:
Educational Measurement
,
Curriculum
,
Education, Medical, Continuing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Nephrology
pp.623-629
発行日 2014年6月10日
Published Date 2014/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014245867
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厚生労働省の方針で,数年以内に専門医制度が大きく変わる.医学部を卒業したら3年間くらいかけて内科,泌尿器科などの専門医をとり,さらに3年間くらいかけて腎臓などサブスペシャルティの専門医をとることになる.透析専門医は腎臓専門医取得の後でなく,腎臓専門医と並行に修練をして試験を受けられることを目指している.日本専門医機構から,独立した専門医として認めてもらうために,日本透析医学会は,透析専門医を目指すための約200項目からなる研修カリキュラム,研修プログラム,指導マニュアルをすでに準備してある.一つの専門研修基幹施設を中心に複数の専門研修連携施設が結合して,一つの「研修施設群」を形成する.研修施設群は一人ひとりの専攻医の研修プログラムを作成し,透析専門医試験を受けられる実力をつけさせる.これらの新しい仕組みにより,国民の要請に答えられる,レベルの高い透析専門医の養成を目指している.
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