連載 臨床倫理を映画で学ぼう!・8
ヘルスケア・ロボットとの心の絆―『ベイマックス』
浅井 篤
1
1東北大学大学院医学系研究科
pp.702-703
発行日 2019年8月25日
Published Date 2019/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201310
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作品紹介
今回は『ベイマックス』(ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ監督、2014年、米)を紹介します。舞台は架空都市サンフランソウキョウ。東京とサンフランシスコが混ぜ合わさった未来都市です。14歳の少年ヒロ・ハマダは科学の天才ですが、若くして将来を見失い、非合法で危険なロボット・ファイトで小遣い稼ぎに明け暮れていました。一方、彼の兄タダシはサンフランソウキョウ工科大学で、できるだけ多くの人々を助けたいという強い思いからヘルスケア・ロボット「ベイマックス」を開発しました。ベイマックスは人の苦痛に反応し、身体を瞬時にスキャン、診断したうえで適切な治療とケアを施すことができます。
兄の導きでヒロは大学の研究生やキャラハン教授と出会い、ロボット工学に魅了されます。その後、彼はマイクロチップを用いた「マイクロボット」を発明し、発表したことで大学への入学を認められました。しかし、その発表会場で火災が発生し、タダシは死んでしまいます。兄の死に不審をいだいたヒロは、ベイマックスとタダシの研究室の同僚とともに犯人をさがすことになるのでした。
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