連載 授業を良くする! 教育関連理論・9
グループ学習の効果を高める②─アイスブレイクの技法
西野 毅朗
1
1京都橘大学 教育開発支援センター
pp.602-608
発行日 2018年7月25日
Published Date 2018/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201032
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グループ学習の導入としてのアイスブレイク
前回は,グループ学習の効果を高めるために協同学習の理論や,押さえるべき基本要素,グルーピングの方法などについて紹介しました。今回と次回は,実際のグループ学習をいかに進めていくかという点に焦点を当て,さまざまな技法を紹介します。
グループ学習の進め方を考えるうえでも,授業設計の基本的な考え方である導入・展開・まとめの構成は参考になります。グループ学習における導入は,グループ学習の目的や意義の理解を促したり,グルーピングを行ったり,グループ内の緊張をほぐしてグループ学習がしやすい雰囲気をつくる段階です。展開は,グループ学習の中心部分であり,さまざまな技法を活用して学生の学び合いを促す段階です。まとめは,グループ学習の成果をクラス全体に向けて共有する時間を設けたり,グループ学習を通じて学んだことを振り返り,次の学習につなげる段階です。
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