連載 すべって,転んで,立ち上がるために 〜看護職生涯発達学から〜・10
現任教育担当を担う中堅看護師がイキイキと看護師教育を行うために
宮坂 文緒
1
,
佐藤 紀子
2
1神奈川県立がんセンター
2東京女子医科大学
pp.72-79
発行日 2018年1月25日
Published Date 2018/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200910
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現任教育担当を任されたときのとまどいをなんとかしたい
現任教育担当を任された瞬間,ほとんどの人が,「えっ,私が担当ですか」「責任が重そう」と不安をもつと思います。看護師は,看護学校卒業後も,専門職として学び続ける責務があり,臨床現場では看護師が学び続けることをサポートする担当役割もあります。しかし,その責任ある担当者に選ばれたときの驚きやとまどいは,冒頭の発言のように,不安感を抱えながらのスタートとなることが多いのが現状です。
私も,かつて自分自身がその役割を引き受けた際,驚きと不安のなかで始めました。しかし,周囲の先輩や病棟のナースたちと一緒に新人看護師や後輩看護師を育成し,担当者としてやりがいを感じたこともありました。
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