特集 助産婦の現任教育
北里大学病院産科の場合
助産婦のための現任教育
野村 紀子
1
1北里大学病院母性・小児系看護科
pp.284-291
発行日 1985年4月25日
Published Date 1985/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206620
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はじめに
北里大学病院の産科は,開設いらい14年めをむかえようとしている。開設当初から現在までさまざまな紆余曲折があり,助産婦のための現任教育として旗を上げるのは時期尚早かも知れない。しかし,助産婦学校をもたず,年間1,400〜1,500件の分娩数があり,まして,新採用者はほとんど新卒者であるという状況から,現任教育について具体的な指針を示す必要に迫られている。
看護部としての現任教育に関しては開設当時より具体的な指針が示され,一貫した教育を行なっていた。すなわち,3年間を看護婦の現任教育期間と考え,1年め(新卒とよばれる時代)では,ベッドサイドケアに重点をおき,チームナーシングにおけるチームメンバーの役割を徹底させる。2年め,3年めでは,リーダーシップの開発をめざし,チームリーグーの役割を徹底させることに目標をおくという指針である。
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