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看護系大学も今後は入試戦略の改革が求められる─『大学入試サミット2017』参加記
廣川 空美
1
,
張 暁春
1
1梅花女子大学看護保健学部看護学科
pp.668-672
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200810
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参加の動機
近年,日本の大学入試制度は高等教育の大衆化や量的拡大による選抜方法の多様化,入学者の個性重視といったこれまでの制度変容に伴い,選抜機能の低下という批判を受け,改革を迫られています。2020年度から大学入試センター試験が廃止され,「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)として国語の記述式問題や外国語の民間検定試験などの導入が検討されているといった報道を目にするようになりました1)。
この背景として,「現状の大学入学者選抜では,知識の暗記・再生や暗記した解法パターンの適用の評価に偏りがちであること,一部のAO入試や推薦入試においては,いわゆる「学力不問」と揶揄されるような状況も生じていることなども指摘されている」2)と述べられています。また,大学による選抜への過度な依存や一発の試験による選抜の妥当性という観点も,制度改革への一因となっているとのことです3)。
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