連載 「配慮が必要な学生」の学びにつなげる対応 臨地実習における教育上の調整を考える・4
こだわりが強く,臨機応変な対応やスケジュール管理が苦手な学生への対応
小川 純子
1
1淑徳大学看護栄養学部看護学科
pp.322-327
発行日 2017年4月25日
Published Date 2017/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200732
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多くの臨地実習において学生は,1人の患者さんを受け持ち,患者の病状や病棟のスケジュールを考慮しながら毎日行動計画を立て,看護を実践することが求められます。また,臨床の場では「学生と患者」「学生と指導者」などの1対1の関係が常に周囲の他者から影響を受けるため,学生は予期せぬスケジュールの変更などを余儀なくされますが,慣れない実習場所で緊張している学生が,場に適した臨機応変な対応をすることは簡単ではありません。
しかし,教員が何度説明しても「最初に計画した方法をまったく変更しない」学生や「自分が気になった問題のみに注目し続ける」学生へのかかわりに難しさを感じた経験のある教員の方もいらっしゃると思います。そこで,本稿では「こだわりが強く,臨機応変な対応やスケジュール管理が苦手な学生」へのかかわりについて考えてみたいと思います。
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