Scramble Zone
フィジカルアセスメントにつながる看護の視点での総合的解剖学実習─基礎医学解剖学講座との連携から
八島 妙子
1
,
鈴木 里美
1
,
小倉 久美子
1
,
篠田 かおる
1
,
横井 達枝
1
,
河村 諒
1
,
諏訪 美栄子
2
1愛知医科大学看護学部
2修文大学看護学部
pp.132-137
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200689
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看護に必要な解剖学実習を求めて
近年,看護師には高い判断能力が求められ,看護基礎教育においてフィジカルアセスメントの強化が必要とされるようになった。変化する病状や生活を理解して看護を行うために,臓器の正常な形状と位置関係や機能を学ぶ解剖生理学は基礎となるものであり,重要である。
指定規則に示された「人体の構造と機能」においては,「人体を系統立てて理解し,健康・疾病・障害に関する観察力,判断力を強化するため」の科目として解剖生理学が位置づけられ,「臨床で活用可能なものとして学ぶ内容とする。演習を強化する内容とする」1)とされている。また,看護における解剖生理学に関する研究内容の分析から,「看護学教育という視点からの教育内容の検討」「解剖学の教育内容や方法を洗練するための研究」および「講義内容を構造化するための研究」2)の必要性が指摘されている。
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