Scramble Zone
地域の一員として参画する災害医療訓練─段階的で臨場感のある救護訓練の取り組みと学習効果
長瀬 真理子
1
1JA岐阜厚生連看護専門学校
pp.912-917
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200629
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
本校の災害看護への取り組みとその経緯
本校における「災害看護」は,2005(平成17)年に3年次の臨床看護総論の科目として2時間を位置づけたのが始まりである。その後2006(平成18)年に高山赤十字病院からの要請を受け,ボランティアとして救護訓練の参加を開始。翌年の2007(平成19)年からは高山市総合防災訓練における,応急救護所開設班(Takayama Emergency Response Unit以下,T─ERU:高山市,高山赤十字病院,久美愛厚生病院,・医師会から高山市総合防災訓練を終了した者などから編成)の救護訓練への参加依頼を受け,ボランティアとして参加している。この高山市総合防災訓練において,学生がBLS・AEDを一般市民に指導できるように,2010(平成22)年からは消防署にて事前訓練を開始した。また,2012(平成24)年からはJA岐阜厚生連久美愛厚生病院(以下,久美愛厚生病院)からの要請を受け,傷病者役として救護訓練の参加。2013(平成25)年度からは4つの訓練すべてを授業に位置づけて確立し現在に行っている。
災害看護の授業展開と4つの訓練の位置づけは表1の通りである。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.