特集 「病態関連図」をおもしろく!
看護実践力につながる思考を育てるための試み─学生が自由な発想で看護を見つけられるよう「病態関連図」を変えてみる
波多野 文子
1
,
高東 ひとみ
1
,
佐藤 真紀
1
1広島県立三次看護専門学校
pp.796-801
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200602
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看護がなすべきことは,「患者の生命力の消耗を最小にすること」とナイチンゲールは述べている1)。そのためには,患者の生命力を消耗させている苦痛や不自由さがどこから来ているのか,体のなかでどのような病理的変化が生じたからなのか,成長発達や生活背景とはどう関係しているのかなどを考えて,根拠に基づいた看護を導き出すことが必要である。
根拠に基づいた看護を導き出す思考方法として,病態関連図が用いられることが多い。しかし,病態関連図を書くことが患者の看護につながらず,一般的な病気の理解だけに留まったり,教員も図の書き方の指導だけで終わっている場合もある。
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