焦点 第104回看護師国家試験を振り返って
実践力がより重視されるため,臨地での学習がさらに重要となる
上間 ゆき子
1
1慈恵看護専門学校
pp.634-639
発行日 2015年7月25日
Published Date 2015/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200265
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
第104回国家試験の概観
厚生労働省は,2015(平成27)年2月22日(日)に実施された第104回看護師国家試験について,3月25日(火)に合格発表を行った1)。
今年度の合格基準を見ると,必修問題は40点以上/50点で昨年と同様であるが,一般問題状況設定問題は1問採点除外問題があったため,159点以上/248点が合格とされた(表1)。合格率は90.0%でほぼ例年並みという結果であったが,そのうち新卒は95.5%と昨年比+0.4ポイントなのに対し,既卒者は39.2%で昨年比−3.3ポイント,EPAも8.8%で昨年比−1.8ポイントであり,新卒者の合格率に比べて,既卒,EPAともに昨年よりも下回っている(表2)。全体の合格率は大きな変動はないものの,内訳をみると,既卒者などにとっては,より合格が難しいという結果になっている。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.