特集 看護教員の教育力をUPする!
看護教員が教育力UPのためにやってきたこと,やっていくこと
村中 陽子
1
1順天堂大学大学院医療看護学研究科
pp.20-26
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200073
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はじめに
看護教員は,いかにして教育力を身につけてきたのだろうか。看護教員養成講習会実施要領には,「看護教員の養成は,戦後間もなく開始され1か月から半年などさまざまな期間の教育をさまざまな機関が実施してきた。(中略)平成20年現在,1年課程の看護教員養成は厚生労働省看護研修センターと神奈川県立保健福祉大学実践教育センターの2か所で行われ,厚生労働省が都道府県に委託した8か月間の看護教員養成講習会は全国11か所,総定員450名である」1)と記載されている。
このように,専門学校の教員の場合,その講習会で教育学について学ぶ機会が得られる。教育力に関連する学習内容としては,教育原理,教育心理学,教育評価,教育方法などの教育の基盤となる科目に,さらに看護教育方法論や看護教育評価論等が設定されており,ワークショップやKJ法などによりグループの相互作用のなかで何かを学び合ったり創り出したりする経験をしているのである。
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