連載 Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る・62
看護教育の場でのエレベータースピーチの効用
榊原 優花
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1University of Michigan School of Nursing(ミシガン大学看護学部助産学専攻修士課程)
pp.564-565
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102738
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【新しい教育法】「大学院看護教育での有意義な学習の育成」から
アメリカの医療現場において,高度実践看護師(Advanced Practice Nurse)の必要性は高まっており,さまざまな領域で活躍しているのを見かけます。現在アメリカで高度実践看護師になるためには,大学院で教育を受ける必要があります。今回は,大学院の看護教育において,教育者がどのように授業をデザインしたら学生が有意義な学習ができるかについて述べている記事がありましたので,ご紹介したいと思います。
皆さんは学校の授業でどのようなことを学んだか覚えていますか?また,そこで学んだことが現在の生活においてどのように役立っていますか?学校では,教師が教科書に基づいて授業を行い,定期試験を用いて生徒の学習到達度を評価するのが一般的であるように思います。しかし,ある研究によると講義と筆記試験のみによる学習方法は成人学習者にとって効果的ではないと言われています。そのため,FinkとWigginsは大学院での指導を行う教育者に対して,成人学習者がクラスで有意義な学びをできるようにするための授業の内容や方法を提唱しています。
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