連載 ひろがる災害医療と看護 身につけるべき知識とスキル・9
避難所における災害看護
内海 清乃
1
1日本医科大学付属病院 高度救命救急センター
pp.546-552
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102734
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はじめに
避難所における災害看護では,災害の発生直後から生活再建に至る期間まで,長期かつ多様な介入を必要とする。生命維持に関する生活・医療のニーズを充足させることから始まり,その後生じるさまざまな健康問題のアセスメントと問題解決,避難所から日常生活に戻る過程においてのケアなど,シームレスな活動が必要である。
これら長期にわたる看護介入では,その時々の状況に合わせた看護の提供を,迅速かつ適切に実施することが求められるため,避難所における災害看護では,リアルタイムに情報収集ができる観察能力や状況判断能力,計画性や実践能力が必要である。
そこで今回は,避難所についての理解・災害サイクルや災害時に発生しやすい疾患を中心に避難所における災害看護について整理した。
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