特集 効果的な授業の工夫としてのeラーニング
「eスクール」10年の実績にみる社会人教育の可能性―早稲田大学による通信教育課程のねらいと成果
西村 昭治
1,2,3
1早稲田大学人間科学学術院
2人間科学部eスクール
3早稲田大学メディア研究所
pp.128-131
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102624
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看護教育に関するeラーニングといえば,2013(平成25)年より実施が始まった「厚生労働省:看護教員養成支援事業(通信制教育)」が記憶に新しい。この事業は,2012(平成24)年度に制作されたデジタル授業コンテンツを都道府県の看護教員の専任教員養成 講習会の一部のとして活用するというものである。このデジタル授業コンテンツは「教育原理」「教育方法」「教育心理学」「教育評価」など教育の基盤に関する科目各1単位(合計4単位)と「看護論」や「看護学校管理」などの専門科目(合計9科目,12単位)で構成されている。
筆者は本事業に先立つ「厚生労働省:eラーニングを導入した看護師等養成所の専任教員養成講習会の実施方法に関する検討会」に専門委員として参加して,早稲田大学人間科学部のeラーニングの試みを紹介し,それが一つの雛形となって看護教員養成用のコンテンツの制作が実施された。以下に記すことは,看護教育をも含めたeラーニングの現状と可能性を示すものであると考えられる。
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