特集 通信教育で学ぶ
座談会 大学通信教育への道
吉武 香代子
1
,
原 萃子
2
,
伊従 清子
3
,
杉森 みど里
4
,
伊藤 隆子
5
1厚生省病院管理研究所
2都立第一高等看護学院
3東京女子医大高等看護学院
4国立東京第一病院
5厚生省医務局看護課
pp.6-13
発行日 1967年8月1日
Published Date 1967/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905858
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どこでも学べる通信教育
伊藤 看護学校も資質の向上という意味で短大,大学をどんどんつくっていきたいということもありますし,一般の看護学校でも,現在,高校卒,しかもここ数年は,そうとうの成績のいい人たちがくるということになりますと,専任教員の方,臨床で学生の指導をする方たちが,いろいろの意味で一般教養,あるいは一般の専門的なことを勉強なさりたいという意欲が高まって,たいへんありがたいと思います。ただ,看護で大学が少ない状態ですから,臨床にある方たちが臨床を離れて大学に入って勉強なさるということは,優秀な方が職場を離れるという点で問題が大きくなる。その中で通信教育は,全国どこへ行ってもお受けになることができますので,通信教育をご経験なさった方,あるいはご経験なさりつつある新進気鋭のみなさんに,いろいろなことをお伺いするから,司会をしろということで私が引き受けさせていただきました。よろしくお願いいたします。まず,吉武さんに通信教育をいろいろお受けになったときの感想,お受けになってからのご意見がおありになると思いますので,お話しいただきたいと思います。
吉武 私の場合,学院を卒業してすぐでございました。私は高校卒業したときから大学に行きたい気持ちを持ちながら,いろいろな事情がございましたので,看護婦の勉強を先にしたわけです。
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