特集 看護師国家試験合格率100%の秘密
国試対策に焦点を当てた学校経営の課題
百瀬 栄美子
1
1学校法人麻生塾専門学校麻生看護大学校
pp.172-177
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102332
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2012(平成24)年2月19日に実施された第101回看護師国家試験の合格者は4万8400人,合格率90.1%であり,本校は幸いにも100%合格の結果を果たすことができた(図1)。2004(平成16)年以降,合格発表後,厚生労働省より受験者に成績を通知するなど情報開示がなされるようになったが,この国家試験での結果は,学生の学力のみならず学校側の指導力,すなわち最終評価として受け止めている。即効分析をし,新たに次年度の指導方針・綿密なプログラムをスタートさせるのである。
今,看護基礎教育に求められているのは,現在の医療現場に対応できる看護実践能力の育成であり,これが看護基礎教育機関の使命・責任とも言える。よって国家試験対策もこの意味を十分に咀嚼し,反映したものでなければ効果は望めない。ゆとり教育を受けた世代である。意欲の湧かない学生と向き合うなかで日々痛感する次第である。
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