連載 現代の学生に合わせた看護学導入プログラムの開発・2
学生が看護学導入時期に感じる困難性とは?
大久保 暢子
1
1聖路加看護大学
pp.126-131
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102317
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はじめに
前回(54巻1号)記したように,看護系大学の学生の現状は,その90%以上は同胞がいるなかで育ち,子ども・高齢者・病者の世話の経験は少ないものの,料理や洗濯などの日常生活体験は有している,というものだった1)。これは,「少子社会と生活体験の少なさが,看護という生活に密着した学問の学習・教育を困難にさせている」という看護教員の予想を覆すものであった。では一体,看護学導入時期の大学生は,看護の学習・教育に対して,何を困難と感じているのであろうか?
今回は,現代の学生に適した看護学に対する教育方法を探究するために,学生の困難性を明らかにする研究結果について述べたい。
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