連載 「書く力」で“ステキな看護師”をつくろう 初年次から始められること・10
実用文(メール,手紙)の書き方の指導―読み手意識の涵養
三原 祥子
1
1東京女子医科大学医学部日本語学教室
pp.54-60
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102296
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はじめに
対人医療職としての“ステキな看護師”を目指す初年次看護学生(以下,初年次生)にとって,メールや手紙などの実用文を自覚的に書く体験は非常に重要である。なぜならば,メールや手紙などを書く際の態度やスキルを学ぶこと,そして,読み手のことを慮り下書きや推敲をすることは,対人コミュニケーションに関する意識を高める,読み手意識という点でレポートを書く力にもポジティブな影響を与えるなどの効果が予想されるからである。
今回は,初年次生にとって利用頻度が高いと思われる「お願いのメール」と「縦書き・手書きの手紙」の指導の実践例を紹介する。
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