第2特集 看護学生論文─入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
母性看護実習での男の学びとは
中下 勇治
1
1ソワニエ看護専門学校3年
pp.662-663
発行日 2012年8月25日
Published Date 2012/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102151
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各論実習のなかで私が最も充実した時間を過ごせたと感じたのは母性看護学実習でした。しかし,この実習は男子学生にとって性差の壁を大きく感じることから,「男は何をしていいかわからない」「居場所がない」とつぶやく男子学生がわが校でも少なくありません。かくいう私も,先輩や母性実習を先に終えた同級生から多くの苦労話を聞かされており,内心は不安でしょうがありませんでした。
実習が始まると早々に性差の壁にぶつかりました。やはりというか,女性しか入れない援助が多く,何をしていいかわからずウロウロする時間が増えました。そして,自主学習で机に向かう時間が増えていきました。運よく男子学生を受け入れてくださる妊婦さんがおられ,レオポルドや腹囲計測をさせていただくことができたのですが,やはりどこか遠慮した手つきとなってしまい,男子学生が行うよりも女子学生が行うほうが妊婦さんにとってはストレスが少なかったのでは……と否定的に考えてしまいました。
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