Scramble Zone
学校の独自性を目指したカリキュラム―災害看護にICLS研修を取り入れて
石田 るり子
1
1千葉県立鶴舞看護専門学校
pp.220-223
発行日 2012年3月25日
Published Date 2012/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102029
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ICLS研修とは
ICLS(Immediate Cardiac Life Support)研修とは日本救急医学会の認定コースである。医療従事者のための蘇生トレーニングコースで,「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標としたものである。講義はほとんど行わず実技実習を中心としたコースとなっており,受講者は少人数のグループに分かれて,約1日をかけて蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけることができる(日本救急医学会ICLS http://www.icls-web.com/)。
本来このコースは有資格者を対象とした実践の研修のため,突然の心停止を起こす疾病やその背景にある病態,蘇生および蘇生後の集中治療などに関する基礎的知識に加え,臨床経験や専門知識を有した対象に向けての実技中心の内容となっている。そこで本校では,看護学生の学習内容と学習進度について主催者の理解を得たうえで,実技研修に先立ちあらかじめ講義を組み入れて学生の知識を補い,基礎的技術をベースにチーム蘇生まで到達できるように編成していただき,ICLS研修を実施している。
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