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臨床看護業務と看護の独自性
若菜 キミ
1
1東京大学医学部付属病院第2内科病棟
pp.292-299
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916589
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はじめに
看護の確立が叫ばれて何年になるだろう.看護の主体性・自立性について関心が向けられ,看護業務の明確化や看護の独自性とは,と看護婦自身に問いかけられている昨今,私たち臨床にある看護婦は改めてこの問題について考える必要があると思う.
看護は,いまや誰が行なうべきかという看護作業の分析から,看護婦として何をしなければならないかということを明確にし,すべての看護業務は,看護婦の判断で行なえるだけの知識・技術が必要であること,たとえ准看や助手に委任した場合でも,その結果を当然チェックしなければならない責任があることを銘記しなければならないと思う.
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