特集 「看護師2年課程通信制」発足から3年
「看護師2年課程通信制」3年目の評価と課題―“看護”を変える起爆剤となりうるか
中島 幸江
1
1全国准看護師看護研究会
pp.1130-1136
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100552
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はじめに
2004年4月,「看護師2年課程通信制」は初めての通信制による看護教育として,准看護師が看護師資格を得るための教育の機会を拡大する目的で始められた。この2年課程通信制は,今日の看護教育ならびに臨床看護へ少なからぬ影響を与えることが推測される。初年度は全国で3校が開校し,1期生のうち507人が,本年3月看護師国家試験に合格し,看護師として看護活動を開始した。
筆者は准看護師として43年余看護に従事し,2002年3月,定年退職した。この間,1962年20歳のときに日本看護協会愛知県支部准看護婦部会委員を受けたのを皮切りに,1995~1996年に厚生省准看護婦問題調査検討会委員,1992年より全国准看護師看護研究会会長として准看護師問題に関わってきた。さらに,この「看護師2年課程通信制」による教育が開始されると同時に,東亜大学学園附属看護学院へ入学し,本年4月看護師資格を取得した。現在は,2年課程通信制である愛西学園弥富看護学校(2005年開校,愛知県)において,図書司書として,学生への図書情報提供などの司書業務についている。
これらの諸活動と体験をふまえて,この教育が始まって3年目の中間的なまとめを試みた。それをもとに,今後の発展のために課題を考察した。
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