資料 第99回看護師国家試験 解説
必修問題を中心に修正イーベル法を用いて考察する
畑尾 正彦
1
1日本赤十字秋田看護大学
pp.481-485
発行日 2010年6月25日
Published Date 2010/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101480
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はじめに
第99回看護師国家試験について,午前問題1~25問題と午後問題1~25問題(必修問題)および「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」に位置づけられる問題から,筆者が選択した午前・午後それぞれ15問題ずつ(合計80問題)を,第99回看護師国家試験受験者(A看護短期大学卒業生)11名の協力を得て,修正イーベル法を活用して考察した。
修正イーベル法は,テスト全体を構成する個々の小問について必要度と難易度を判定し,そのテストの合格水準(合否分割点)を2次元的に設定する方法である。必要度は“必須”“重要”“疑問”の3段階に,難易度は“平易”“中等”“困難”の3段階に分類し,各小問が分類された区分によって,各小問の必要度難易度指数RDI Relevance Difficulty Index(期待正答率)(表1)が決まる。
今回の調査において,受験者の判定でRDIが0.8だったのは午前の問題1と午後の問題4,6,12,25であり,0.75以上だったのは午前の問題3,5,10,16,17,18,23,24,午後の問題1,9,17,20,21であった(表2)。一方,RDIが0.6未満だったのは,午前の問題6,7,9,20,22と午後の問題3,5,13,16,18である(表3)。
この結果から,今回の問題について考察したい。
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