資料 第99回看護師国家試験 解説
5年ぶりに改定された「新出題基準」による第99回国試の傾向から今後の学習を考える
臼井 陽子
1
1成田赤十字看護専門学校
pp.478-480
発行日 2010年6月25日
Published Date 2010/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101479
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第99回看護師国家試験(以下,国試)は2010年2月21日に実施され,3月26日に合格発表があった。
合格率は89.5%であり,昨年89.9%,一昨年90.3%をやや下回ったが,ほぼ同様と言える。今回は5年ぶりに改定された「新出題基準」からの国試であったが,受験生は昨年からの流れを予測して臨み大きな混乱はなかったようだ。しかし問題は難しかったとの声が多く聞かれていた。問題の難易度を昨年と比較すると,出題範囲は拡大されたこと,五肢択一・五肢択二が19題から53題に増えていること一般問題であるのに状況設定のような問題等があったことから,やや難しくなったと言える。2009(平成21)年度からの新カリキュラムは医療安全・災害看護・統合実習を加え97単位になっている状況を考えれば,全体としては概ね妥当だと考える。
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