特別記事
看護教育現場の人材不足解消を―大学設置基準に見る異領域との違いから
児玉 有子
1
1東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門
pp.486-488
発行日 2010年6月25日
Published Date 2010/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101481
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看護基礎教育の教員経験者は誰もが「もっと同僚がたくさんいたら」と何度も感じた経験があるだろう。しかしながら,この問題に関する議論はどこかで解決をあきらめ,身を尽くして教育や研究に従事している教員が多いのではないだろうか。かくいう私もその一人だった。
筆者は看護基礎教育に携わったのち,現在は研究員として看護職の資格を生かしながらさまざまな医療に関する研究に従事している。看護系大学の教員という立場を離れた今,冷静に看護の教育現場を振り返ったときに気になったのは,看護の教育,研究に携わる看護職〈大学教員〉の数があまりにも少ないことである。
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