連載 誌上FD 自己決定できる「女性」を育てる 気づきと目覚めのジェンダー教育・3
初回の授業の3つのポイント
沼崎 一郎
1
1東北大学大学院文学研究科
pp.243-247
発行日 2010年3月25日
Published Date 2010/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101429
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初回は「お見合い」に挑むつもりで
いよいよ授業の内容に入りますが,初回の授業については,2回目以降とは異なるポイントが3点あります。第1点は授業の中身と進め方について学生に「納得」してもらうこと,第2点は教師の「キャラ」に親しみを持ってもらうこと,そして第3点は「最初の衝撃」を与えることです。
ジェンダー教育の授業は,一般教養科目に含まれ,しかも選択可能な科目の1つである場合が多いでしょう。つまり,取っても取らなくてもいい授業です。気に入れば履修するけれど,気に入らなければ履修しなくてもいいわけです。ですから,初回の授業は,学生にとっては「お見合い」のようなものなのです。
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