Scramble Zone
泣く学生―芸術鑑賞から看護をする人の感情をおもう
後藤 マキ子
1
1医療法人横山厚生会 山形厚生看護学校
pp.142-143
発行日 2010年2月25日
Published Date 2010/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101405
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“泣く学生”の姿から
毎日看護教育の場におりますと,このごろの学生はよく泣くように実感します。校長室のtissue boxはあっと思う間に空になり,常備していないと慌てなければなりません。人の感情表現は何と多様でしょう。
日本の伝統芸能にその根をたどれば,“面(おもて)を照らす”という能の所作があります。面をつけた役者のかすかな動きで,固定されている能面に喜怒哀楽を感じるのは芸のもつ力であり,観賞眼が必要です。
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