特集 進学コースの現状と将来
進学コースの重要な役割 年配進学者教育
掘田 かをる
1
1大雄会一宮看護専門学校
pp.826-829
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900480
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わが校の状況
本校が2年課程昼間定時制のコースを設置したのは1974(昭和49)年であった.学校長によると,質のよい看護を地域に提供するという目的で,1971(昭和46)年4月に3年課程の看護学校を設立したが,その時病院で働く准看護婦から「我々も勉強したい」という強い要望があり,それに応えるべく併設に踏み切ったとのことである.
さて,本校の状況を説明するために,10年前,即ち1982年から現在まで振り返って,表にまとめてみた.この10年間の延べ入学者は343名.その内高校衛生看護科卒業者は48名(13.9%)で,残りはすべて准看護婦学校卒業者である.また経験年数で言うと,1年未満が146名(42.5%),1年以上3年未満が126名(36.7%),3年以上が71名(20.4%)となり,今回のテーマである年配進学者が,飛び抜けて多いというわけではない.ちなみに10年以上経験がある学生は11名(3.2%)で,最長は21年である.また基礎学歴は,中卒後家庭に入り,離婚後准看学校に入学した者1名を除き,全員が高卒になる.
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