ナースの意見
進学コースへ入るまでの教養
出田 その子
1
1国立京都病院
pp.75
発行日 1961年5月15日
Published Date 1961/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911345
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進学コースの学校も今では数を増し待望の学舎へ入学出来る人の数も年毎に増して来たということは看護のレベルを高める上から見ても大切であり,喜ばしいことである。しかし陰に隠れている問題をどうして解決するか,この難問は准看である私達の願いを結集し声を大きくして行動と共に問題点を明らかにして先輩の力を借りよき指導のもとに道を開いて解決して行く他にないと思い,小さな力を倍にしてここでナースおよび関係者の皆様に告げるのであります。
准看学院でそれぞれまちまちの時間数で別々の教養科目を勉強する。卒業して3年間,黙々と勤務し交通の便悪きため夜学へ通えない。このような人が自分の出来る限りの力で独学し進学コースの学院へパスされ無事2年終了し国家試験もパスした。やれやれ次は保健婦助産婦と向学心があつたとする。しかしこの人は高校卒業の証明なきため上へ進めない。その時初めて准看を卒業して進学コースへパスするまでの3年間の勉強の仕方に腹を立ててもすぎし年は取り戻すことは出来ないのです。
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