連載 先輩に学ぶ講義法・9
吉田礼子先生に聞いた「演習教材研究」
伊藤 徳子
1
1藤沢市立看護専門学校
pp.852-857
発行日 2009年9月25日
Published Date 2009/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101305
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演習教材とは何か?
演習とは,「学習者が理論学習や生活体験などで学んだ知識や技術を模擬体験(シミュレーション)することで,理論を理解したり技術を身につけたりさらに自分へ気づき,発見などをもたらすもの」1)とされている。また,広辞苑によると教材とは,「教授および学習の材料。学習内容となる事柄を言う場合と,それを伝える媒体となる物を指す場合とがある。教材研究の教材は前者,教材作成は後者になる」とある。
つまり,演習教材とは,知識と技術を習得し,さらには自己の考えや振り返りをするための材料すなわち素材ということになる。また,看護教育で演習が最も取り入れられている科目は基礎看護技術であり,学生同士で患者役・看護師役となって行われることが多い。
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