特集 シミュレーション教材は進化する
広島大学成人看護学領域での取り組み―シミュレーション学習の導入とその後の変化
森山 美知子
1
,
宮下 美香
1
,
上野 和美
1
,
池内 香織
1
1広島大学大学院保健学研究科保健学専攻看護開発科学講座
pp.812-816
発行日 2009年9月25日
Published Date 2009/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101296
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はじめに─ハワイ大学との共同セッションから
シミュレーション学習の方法論を深めるために,『看護教育におけるシミュレーション演習』をハワイ大学看護学部ナーシングシミュレーションディレクターLorry Wong氏(看護学修士)と,われわれ成人看護学領域の教員とで,レールダル メディカル ジャパン株式会社(以下,レールダル)の協力を得て,2009(平成21)年2月27日に,全国からの参加者40名(限定)を得て実施した。
看護教育におけるシミュレーション学習には,低再現性モデル人形(吸引人形や心音・呼吸音が聴取できる人形など)を用いたものから,高再現性モデル人形(SimMan®など。レールダル)を用いたもの,そこまで高機能ではないがシナリオを設定し,その身体状況を再現できるナーシング アン(レールダル)やフィジコ(株式会社京都科学)を用いたもの,そして,模擬患者を使用するものなど,学習目的に応じてさまざまある。
このセッションでは,高再現性モデル人形を用いた学習から,模擬患者を使用した学習までを実施した。
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