第2特集 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
私が受け持たせて頂いたすべての患者さんへ
福山 友唯
1
1知多市立看護専門学校
pp.692-693
発行日 2009年8月25日
Published Date 2009/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101265
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私が受け持たせて頂いたすべての患者さん,こんにちは。少しでも私を覚えて頂けていたら嬉しいです。お元気ですか?私は毎日,自分なりに実習や勉強を頑張っています。患者さんは今,何をしていますか?退院まで受け持つことができた患者さんはその後家族に囲まれながら,楽しく幸せに毎日を過ごせていたら良いなと思います。残念ながら退院まで受け持てなかった患者さんも,今では退院をし,やっぱり毎日楽しく,幸せに暮らしていたら良いな,と思います。
実習中,私は何かにつけて自信がなく,技術も知識も未熟な上,緊張をしてしまい患者さんにはとても迷惑を掛けてしまったと思います。例えば陰部洗浄。羞恥心に配慮しなきゃ,と思いつつも緊張して手が震えてスムーズに行えなくなってしまったり,次は何をするんだっけと,頭が真っ白になってしまい思考と動作が停止してしまった時がありました。またある時は,点滴の滴下数を確認し忘れていたり,検温時に観察の漏れがあったりと,患者さんには本当に多大な迷惑を掛けてしまい,看護師を目指す者として,無責任な行いをしてしまったと思います。
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