連載 りれー随筆・342
父が導いてくれた道を歩んで
前川 亮子
1
1折野産婦人科
pp.506-507
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102504
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美容部員から助産師へ
私が生まれる前に,くも膜下出血で倒れ,生死の境を彷徨った父。その日から人生設計が狂い苦労した母から,「男の人はどんなに若くて健康でも,いつ事故や病気で倒れるかわからない。だから,1人で生きていける力をつけなさい」と小さい頃から言い聞かされてきた。
しかし勉強が苦手で,高校も赤点ばかりで追試の日々,卒業も危ぶまれる劣等生だった。当然,進学は無理だったので,女性がメインで働ける場を求め,化粧品会社に入社し18歳で社会人となった。その後,化粧品会社を辞めて24歳でエステティシャンとなり,店の責任者として働いていたときに父を亡くした。
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