連載 誌上講義 国際看護学・4
国際労働と看護師不足問題
近藤 麻理
1
1岡山大学大学院保健学研究科
pp.340-344
発行日 2009年4月25日
Published Date 2009/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101181
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今回は,国際的に看護のプロフェッショナルとして仕事をしていくことと,現在の日本で社会問題化している看護師不足について考えていきたいと思います。特に外国人看護師に関する話題は,新聞やテレビで大きく取り上げられていますから,社会の人々以上に看護師となる学生たちは注目していることでしょう。このテーマは,日本の看護の現状をとらえ直すきっかけとして,白熱した議論になることが予測できます。
現在,日本で就業している看護職の総数は,だいたい133万人といわれていますが,今後5年間で140万人以上の看護職が必要であると試算されています。現実問題として,少子高齢化社会の中で,看護職は現在よりも多くの就業が求められることになります。
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