連載 シカゴ通信&JNEセレクション・11
災害がもたらす健康被害―カンボジア人コミュニティと繋がること
渡辺 薫
1
1イリノイ大学看護学研究科博士課程
pp.1068-1069
発行日 2008年11月25日
Published Date 2008/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101071
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NPOで働く
8月半ばから,カンボジア系アメリカ人を対象にさまざまなサービスを提供しているNPO法人Cambodian Association of Illinois(CAI)で働くことになりました。私の博士論文は「アメリカに難民として移住したカンボジア人の母子関係」をテーマとしており,CAIを通してシカゴに在住しているカンボジア人コミュニティとの繋がりを築き,研究に参加して下さる家族を探してきました。またボランティアとしてそのプログラムで働いたりと,このNPOとの関係は10年近くになります。
CAIは,カンボジア難民の救済を目的として,1976年にシカゴ市北東部 Uptown 地域に設立されました。カンボジア人の自立,アメリカ社会への参加を促すと同時に,カンボジア文化や習慣を守ることを主軸に,福祉・保健サービス,小中高生を対象としたプログラム,英語のクラス,カンボジア舞踏,音楽,クメール語のクラスなどを提供してきました。
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