特集2 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
論文部門
肘屈曲位のある療養者に対するP型枕の使用による苦痛の軽減―安楽と身体機能維持の側面から考える
横田 亜樹
1
1岡山赤十字看護専門学校(投稿当時)
pp.727-730
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100996
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はじめに
在宅看護に対するニーズの高まりは人口の高齢化と要介護者の増加に負うところが大きい。平成17年度の高齢化率は21.0%,2050年には35.7%となり,国民の3人に1人が高齢者となる時代が到来すると予測されている1)。このことは,在宅療養者の生活を安全・安楽にその人らしく送ることができるような環境を整えていくことが看護者の課題となってくると考える。
今回,在宅看護論実習において,療養者様(以下A氏とする)を受け持ち,苦痛軽減のための枕の作成を行った。その結果,在宅での一つの環境として,福祉用具を工夫することの有効性について考察することができたため,ここに報告する。報告にあたり個人が特定できないように配慮した。
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