特集2 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
論文部門
講評●看護の原点を呼び覚ましてくれたもの
池田 優子
1
1高崎健康福祉大学看護学部
pp.700-701
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100988
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■はじめに
選ばれた10編の論文を読ませてもらい,初めて教育に携わったときのことを思い出し,感慨深いものがありました。実は,私自身の体験として,ある学生の患者さんとの関わりが素晴らしくて「学生論文として出してみよう」と促しながらも効果的指導ができないまま,途中で断念したことがあったのです。
一つのことを論文にまとめあげることは,並大抵のことではありません。試行錯誤しながら何かを生み出そうとする学生自身のエネルギーと,そこに関わる教員のサポートや,臨床の看護師,さらには他職種の方々の協力なくして,出来上がることはないと思うのです。それらの全体の結晶としてこの10編の論文が生み出されたことに,敬意を表したいと思います。
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