特集2 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
論文部門
講評●“看護に優れる”をめざしてほしい
大石 杉乃
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.702-703
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100989
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■はじめに
『看護の基本となるもの』の著者であるヴァージニア・ヘンダーソン(以下,ヘンダーソン)は,どのような事実であったとしても,まずそれを言葉にしなければ他者には理解されないので,看護を実践する者には,文章という“言葉”で,看護を語ることを勧めている。いずれの論文も体験や学びが自分の“言葉”で語られており,読者としての私の心に響くものであった。
10編の入選論文は,臨地実習を経験して生まれたケースレポート,ゼミナールレポート,卒業研究論文の3つに分類できた。
『ヴァージニア・ヘンダーソン選集─看護に優れるとは』(エドワードJ. ハロラン著,小玉香津子訳,医学書院,2007;以下,引用ページを示す)を引用しながら,分類ごとに感想を述べたい。
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