インフォメーション 新しいナーシングケアのために
バイオフィードバック療法
渡辺 克己
1
1九州大学医学部付属病院心療内科
pp.263
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920716
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様々な心理的刺激が身体的変化をもたらすことはよく知られている.逆に,様々な身体的変化を,心理的操作によって,あるいは意識的に変化・制御し得ればそれは大きな福音をもたらすかも知れないその様な願望をかなえてくれる方法の1つが,バイオフィードバックと言われる方法・考え方である.
生体反応や行動の学習を考える際,2通りの条件付けの方法がある.古典的条件付けと,道具的(オペラント)条件付けである.前者はパブロフの犬の実験でよく知られているように,条件付けの前提として,無条件刺激(えさ)—無条件反応(唾液分泌)の存在が必要とされる.
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