看護教育研究
「老年に関する映画」の教材化検討―14本の映画鑑賞とディスカッションを通して
小山 敦代
1
,
石鍋 圭子
2
,
Y・S・リボウイッツ
2
,
吹田 夕起子
2
,
大串 靖子
2
,
荷田 順子
3
,
中村 令子
4
,
黒坂 満智子
3
,
中居 幸子
3
,
長牛 由美
5
1明治国際医療大学
2青森県立保健大学
3八戸市立高等看護学院
4弘前学院大学
5青森中央短期大学
pp.428-433
発行日 2008年5月25日
Published Date 2008/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100921
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
看護学生は,高齢社会における看護の担い手として期待されている。そのため,高齢者の理解が求められるが,生きてきた年数や,育ってきた時代背景が異なるだけに,困難なことである。また,教育に携わる者にとっては,何を教材としてどのように用いれば高齢者の理解につながるのか常に課題としているところでもある。
今回,映画,特に名作とよばれる映画には,内容のみならず,背景としての社会描写のなかに製作者の主張や問題意識が凝縮されており,豊かな学習資源が含まれていることに注目し,老年に関する映画の教材化について検討した。方法は(1)関連する映画のうち,教材化の可能性がある映画を時代別に整理,(2)研究メンバーによる映画鑑賞とディスカッションを通して高齢者・時代背景の理解等の教材化について検討,(3)実際に教材として活用を試みた。
本稿は,4年間の青森県看護教育研究会におけるグループ研究活動1-4)をまとめたものである。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.