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外国映画鑑賞の手びき
野口 久光
pp.185-187
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910334
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去年一年間で,514本の日本映画と199本の外国映画が封切られたというから,大体毎日2本平均に見なければ全作品をみることができない。日本のような小さな国でこんなに大量の映画が作られている国はないのだが,この製作本数の多いことは決して自慢の種にはならない。映画館がまた物凄い勢いで増えているのは観客にとつて有難いことかもしれないが,これも設備やサービスの点でも少し考えてくれなければ困る。
映画ファンを以て自ら任じている人たちも,この中から見て損のない作品を選び出すのはひと苦労であろう。
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