連載 人が生きる現場・10
子どもと向き合う―安藤晴美先生の絵手紙
津金 亜貴子
pp.187-189
発行日 2008年3月25日
Published Date 2008/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100873
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eメールを頻繁に使うようになって,手紙のやりとりをしなくなった。それまでは多くの人が当たり前に手紙を書いていたと思う。私にも,どんな便箋やはがきに書こうか,どのペンで書こうか,そして,何を書こうかと,いろんなことを考えながら手紙を書いた記憶がある。そしていま考えると,相手を思い浮かべながら白い紙に向き合う時間は貴重だった。
安藤晴美さんは図工専科の教員として子どもたちに図画工作を教えている。そのなかで,絵手紙という題材で大切な人に宛てた手紙を書く授業を10年間続けている。なぜ図工の授業として「絵手紙」を選んだのだろうか。そこには安藤さんのどんな思いが込められているのだろう。安藤さんが教え,子どもがえがく絵手紙の世界をのぞかせてもらうことにした。
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