連載 おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために・60
こころやさしき手紙の世界―『おてがみです―あるゆうびんやさんのおはなし』『おじいちゃんの絵手紙―孫にあてた1200通のおくりもの』
柳田 邦男
pp.1110-1111
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101897
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手紙をモチーフにした絵本は,あまり多いとはいえないが,それでもその種の絵本は,どれも心に染みるいい作品が多い。この連載でも,今年7月号で「子どもが手紙を書く時」というテーマで,3冊の絵本を紹介したが,今回は,手紙を届けたり,書いたりする大人の側をモチーフにした絵本を取り上げてみたい。
上記の3冊の中にはベルギーのガブリエル・バンサンの作品も入れていたが,バンサンにはもう一作,手紙に対し特別の感情を抱いていたことを示す絵本がある。『おてがみです――あるゆうびんやさんのおはなし』だ。
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