特集 カリキュラム改正手続きをスムーズに行う―看護教育の質向上をめざして
第4部 魅力ある臨地実習にむけて
臨地実習の考え方
高橋 順子
1
,
名古屋 たち子
1
,
篠崎 由紀子
1
1東京都立府中看護専門学校
pp.66-69
発行日 2008年1月25日
Published Date 2008/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100848
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学内で学んだ講義や技術練習を統合実践する場であることの確認
学生が実践の看護活動を学ぶ場は臨床である。患者と出会い,学内で学習した知識を統合し,個別性のある看護がなぜ必要かを実感し,看護の本質に迫る体験をするのが臨地実習である。また,臨地実習は「看護師モデル」に出会い自己の将来像を描く場でもある。
このように臨床は看護の本質を学ぶ場であるが,病院は入院患者の高齢化と入院期間の短縮化による重症者の増加に伴い,常に緊迫している。このような現場で,患者の安全と権利を守るためには,受け持たせてもらえる患者の制限を受けざるを得ず,経験できる看護技術の範囲と機会が減ってきた。
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