特集1 看護学生の論文
入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
看護の理想
松下 優
1
1自衛隊中央病院高等看護学院
pp.680-681
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100734
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- 文献概要
「患者の心も看護できるような看護をしたい」─それが私の夢であった。病気でセルフケア能力が低下した患者の身体的な援助だけでなく,その心も援助できるようになりたいと思っていた。しかし,それは自分の一方的な考えにすぎないことであり,自分が無力な存在でしかないのは当たり前のことだということを実習で学んだ。
私はまだ2年生であり,それほど実習の経験もつんでいないが,私は今まで関わらせていただいた患者さんすべてに「何か」を与えられている。その「何か」は一つひとつ違うが,どれにも共通していえることは,看護とは,患者と看護をする者の「与え合い」だということだ。
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