特集1 看護学生の論文
入選エッセイ・論文の発表
エッセイ部門
看るということ―その人を理解した先にあるもの
森 麻利子
1,2
1東海大学医療技術短期大学 看護学科(投稿当時)
2岐阜医療技術短期大学専攻科助産学専攻
pp.670-671
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100729
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「患者さん一人ひとりに合った個別性のある看護を提供する」─この言葉を3年間の学生生活のなかで何度耳にしたことだろう。
しかし,私は患者さんを理解することよりも個別性のある看護をしなければといつも焦っていた。ひとつの領域の実習期間は短く,患者さんの状態が刻々と変化するのを目の当たりにし,その時その時の対応で精一杯になっていた。これでは,本当の意味で個別性のある看護にはなっていないと,いつも焦りを抱えていた。
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